多くの人が勘違いしている可能性があるのですが、
練習場では、ティーアップして練習する方が、
長期的にはうまくなることができます。
ノーティーアップでショットをすると、練習場ではマットですべるため、
少々ミスをしたとしても、いいショットが飛びます。
(飛距離は少し落ちるのですがそこそこのショットが飛びます)
これと同じショットを実際のコースで行うと、まったく飛びません。
核心部分をいうと、100を切れないほとんどの人のミスは、トップよりも
圧倒的にダフリが多いです。
それはなぜでしょうか。
その原因は、地面の方向ではなく、ボールの後ろから前へボールを飛ばそうとすると、
どうしてもダフル確率が高くなってしまうのです。
ボールを打つときは、ボールを後ろから前へ飛ばそうとするのではなく、
ボールの方向へまっすぐクラブを振っていくイメージが大切です。
これでは、地面をたたいてしまうというご指摘が聞こえてきそうですが、
実際にはそれでよいです。
トッププロで地面を削らないでショットしているのを見たことがあるでしょうか。
ターフがとれるのは、実はプロは地面を打っているのであり、
ボールを打っていないからです。
では、なぜ地面を打つのでしょうか。それは、ヒット率を上げることと、
ミスをしたときでも、最小限の範囲でカバーできるためのものです。
プロは10球中10球ジャストミートしているのでしょうか。
本当は違います。10球中1球くらいしかジャストミートしていないのです。
では、10球中9球はミスショットなのでしょうか。
そうではありません。少しはミスはしているが、自分の想定内に
ボールが当たっているので、問題がない場所に飛んでいるのです。
素人の場合は、ジャストミートしたときの飛距離とミスショットしたときの飛距離の差が
大きすぎますが、プロの場合は、その差が10Yも違わないため、ジャストミートも、
ミスショットも許容できるのです。
素人である私たちがすべてをジャストミートしようとするのは、無謀な試みであり、
やはりいかにミスショットをうまく飛ばすかということを追求したほうがよいでしょう。